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ブラジルにおける公式データベースおよび政府記録との照合による本人確認
December 19, 2025

ブラジルにおける公式データベースおよび政府記録との照合による本人確認

#network
#Identity

Key takeaways (TL;DR)
 

ブラジルでは、公式データベースとの照合による本人データ検証が、規制対応とデジタル詐欺対策の要となっています。

Diditは、ユーザー申告データをSERPROやDatavalidなど信頼できるソースと直接照合します。

Standalone API/No-Code Workflowsの両方に対応し、開発・コンプライアンス双方で導入しやすい設計です。

Didit Database Validationは精度向上と自動化を実現し、Banco Central do Brasil(BCB)やCOAFの方向性に沿うAML/CFT要件を支えます。

 


 

ブラジルの本人確認は急速に高度化しています。世界的にも高水準のデジタル不正が背景にあり、金融機関やフィンテックや取引所では、単なる書類スキャンやセルフィーだけでなく、実際の政府データソースに裏付けられた確認が求められています。

実際、近年のブラジルの本人不正に関する調査では、検証試行の35%以上で個人情報の不一致や書類改ざんの兆候が見られるとされています。

ユーザーが「本人である」ことを確実にするには、書類確認やセルフィー認証だけでは不十分なケースがあります。そこで有効なのが、ユーザーの情報をブラジル政府の公式記録と直接照合して検証する方法です。代表例が、SERPROとDatavalidです。

この手法は Database Validation(データベース照合) と呼ばれ、Diditはこれをネイティブで提供し、スピード・精度・規制対応を両立します。

ブラジルのKYCとAML/CFT対応で重要な理由

ブラジルでは、Banco Central do Brasil(BCB)やCOAFの枠組みに沿った AML/CFT(マネーロンダリング対策/テロ資金供与対策) の要件により、規制対象の事業者は顧客確認(KYC)を行う必要があります。

つまり、取引開始や金融サービス提供の前に、ユーザーの身元を確認しなければなりません。

しかしブラジルは、合成ID(synthetic)・盗用ID・使い回しIDが多いという特有の課題があります。不正の多くは、改ざんされた個人情報、または公式記録と一致しない情報の提出から始まります。

そのため、フィンテック業界を中心に、政府データベースとのクロスチェックが一般化しつつあります。

Didit Database Validationを使えば、ユーザーが入力したデータ(CPF、氏名、生年月日など)をSERPROやDatavalidの信頼できる記録と自動で照合でき、監査可能な根拠を明確に残しながら不正リスクを下げられます。

ブラジルでのDidit Database Validationの仕組み

Database Validationは、本人確認フローにもう一段の強固なレイヤーを加えます。ユーザーが情報を送信すると、Diditが申告データと公式ソースを1:1で照合し、運用や自動判定に使える明確な結果を返します。

全体の設計は Database Validation 技術ドキュメント で確認できます。

照合の流れ(ステップ)

  1. データ抽出:ユーザーが身分証を撮影すると、主要フィールドを抽出します。
  2. データ品質チェック:必須フィールドが正しく抽出・整形されているか確認します。
  3. APIリクエスト:該当する政府ソースへリクエストを送信します。
  4. 結果:応答を解析し、Full_MatchPartial_MatchNo_Matchに分類します。設定により自動承認・自動却下・手動審査へルーティングできます。

これにより、リアルタイムかつ大規模な検証が可能になり、ブラジルのAML/CFTに求められる最新水準のチェックを支援します。

APIでもNo-Codeでも:同じセキュリティ基準に到達

Didit Database Validationは柔軟性と堅牢性を両立しています。No-Code Workflowsで素早く立ち上げることも、Standalone APIで既存システムに深く組み込むことも可能です。どちらでも、迅速・高精度でコンプライアンスに適した照合が行えます。

No-Code Workflows

開発負荷を抑えてスピーディに導入したいコンプライアンス/運用チーム向け。

  • Diditのビジュアルビルダーでフローを作成
  • クリック一つで公式DB照合を有効化
  • 結果を一元管理し、レポートを即時出力

Standalone API

既存アーキテクチャに組み込み、判定ロジックまで細かく制御したい技術チーム向け。

ブラジルで検証できる書類と項目

Didit Database Validationでブラジル政府DBと照合する目的は「書類が存在するか」ではなく、重要な本人データが信頼できる記録と一致するかを確認することです。これにより証拠力が増し、信頼度が上がり、入力ミスや不正を大幅に減らせます。

対応書類と照合項目

Diditは、適切な照合を実行するために複数の書類タイプに対応しています。例:国民IDパスポート運転免許証在留許可証。これらは適切な政府ソースへ問い合わせるための入力として使われます。

照合される主な項目は以下のとおりです。

  • 税ID/書類番号(例:CPF)
  • 名(First name)
  • 姓(Last name[s])

ユーザー情報が実在し、最新で、ブラジルの公式記録と整合しているかを確認できます。

他国・他書類の対応範囲は Database Validation 対応国一覧 を参照してください。

ブラジルユーザー向けにDatabase Validationを導入する方法

Didit Database Validationの導入はシンプルで、数分で開始できます。

  1. Business Console でアカウントを作成(無料)。
  2. ダッシュボードで導入方法を選択:
    1. Standalone API:トークンを発行し、/database-validationエンドポイントを呼び出します。

      詳細: APIドキュメント

    2. No-Code Workflow:ビルダーにDatabase Validationブロックをドラッグ&ドロップ。
  3. 照合したい項目を設定。
  4. 結果をリアルタイムで受け取り、ログと自動レポートを活用。

まとめ:ブラジルにおける本人確認の新基準

ブラジルで公式データベースおよび政府記録と照合して本人確認を行うことは、もはや「あると良い」ではなく必須です。不正を減らし、Banco Central do Brasilの期待水準に合わせるために欠かせません。

Didit Database Validationなら、SERPRODatavalidなどの信頼できるソースと本人データを自動照合し、数秒で正確かつ監査可能な結果を得られます。

その結果、KYC/AML/CFTの信頼性が高まり、これまで遅くて手作業が多く、ミスが起きやすかったチェックを自動化することで、ユーザーの離脱要因(摩擦)も減らせます。

ブラジルの公式記録で“本物の本人”を検証

Didit Database Validationで本人確認をアップグレード。ユーザーデータをSERPRO・Datavalidと直接照合し、ブラジルのKYCおよびAML/CFT要件に対応します。APIまたはNo-Code Workflowsで、迅速・安全・低摩擦のオンボーディングを実現できます。

ブラジルにおける公式データベースおよび政府記録との照合による本人確認